かくれ糖尿病と言われたら、食い止める治療の努力を!

糖尿病は血液中の血糖値を検査して判定します。

測定のタイミングは2種類あります。

一つは、空腹時の血液を検査する方法です: 正常値は110mg/dl未満です。 110から126mg/dlの範囲は糖尿病未満(黄色信号)です。126mg/dl以上は糖尿病です。

もう一つは食後2時間以内の血液を検査する方法です:140mg/dl未満であれば正常です。140mg/dlから200mg/dlの範囲に有れば糖尿病未満(黄色信号)です。200mg/dl以上は糖尿病です。

職場検診の場合、空腹時の検査はどちらかの方式で検査をせざるをいないからです。正確に言えば、空腹時の血糖値が126mg/ml以下であり、食後の血糖値が200mg/ml以下であれば、糖尿病では無いと証明できます。

現状では(職場検診などの簡易検査)、両方の検査値が正常であると確認することができません。

そのため、一方の値が正常値に入っているが、限界に近いケースをかくれ糖尿病と称しています。

このかくれ糖尿病は、他に「境界型糖尿病」とか「糖尿病予備軍」とも呼ばれています。

これとは別に、1型糖尿病と2型糖尿病とにも分類されています。生活習慣により、かくれ糖尿病になった場合は2型糖尿病の予備軍です。

この有りがたくない予備軍になった場合は、極端に言えば生死の境目にいると考えてもオーバーでは有りません。 この段階では自覚症状はない場合が多く、注意を怠りがちですが、実際に糖尿病になるといろいろな障害の発生が伴いますので、この段階から正常な状態に戻すべく最大限の努力が不可欠であると断言します。

かくれ糖尿病からの回復を全力で!

糖尿病といえば怖い成人病のひとつで、しかも誰でも起きる可能性のある病気ですが、実は健康な人が、ある日を境に急に糖尿病になるわけではありません。

糖尿病になってしまうと、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の作用のバランスが悪くなり低下している状態にあり、本人の体力自体が低下した状態にあります。そのたみ、順調な回復は難しく、長期の治療が必要となります。

一方、「かくれ糖尿病」では、身体の衰弱はそれほど進んでいませんし、インスリンのバランスもそれほど崩れてはいません。そのため、食生活や生活環境を改善することにより、回復が簡単かつ、短期にすむ可能性が高いからです。

つまり、この時期はそのまま糖尿病に突入し、身体の衰弱が進むことになるか、ここで踏みとどまって正常な状態に引き返せるかの境界線上に存在していることになります。

いずれにせよ、かくれ糖尿病と言われるようでは、他の成人病の予備軍となっている可能性も非常に高いと思われます。中性脂肪、高血圧、心臓病、体力の低下など様々な症状も心配になります。

総合的な対策を考えて、実行するタイミングではないでしょうか。

糖尿病は早期発見と対策が重要!

日本人は少し前まで、作物を耕したり、漁や狩りなどで食物を得て、必要最小限の食事で過ごし、糖尿病という病気とは無縁の生活でした。

しかし、現代では美味しい食べ物を好きなだけ食べるといった生活となり、栄養状態も良くなり、様々な病気から開放されてきました。しかし、逆に栄養の摂り過ぎにより「糖尿病」などを発症する人が増えています。

厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、40歳以上の日本人の10人にひとりが糖尿病で、40歳以下を含めると約690万人と考えられており、さらに糖尿病予備軍(プレ糖尿病)を含めると全国に約1370万人いると推定されています

しかし、糖尿病で実際治療を受けている人は690万人の内、約212万人しかいないようです。

そのl理由は、糖尿病の場合、当初痛みなどの自覚症状がほとんどないことが考えられます。

検査で血糖値が高いことが判明しても、治療が必要だと言われたことがあっても、多くの人はそのまま治療を受けないでいます。

この様な状況であるため、糖尿病及びその合併症等により、年間で1万人くらい方が亡くなっていることが分っています。

「糖尿病」の進行は緩やかです。また、進行するとともに、合併症を引き起こしてしまいます。そうなってしまうと、手遅れになってしまいます。

糖尿病の進行につれ、高血圧や高脂血症などの生活習慣病(成人病)と合併し、重大な状態になってしまいます。


トップページへ戻る

Copyright © 2009 糖尿病(予備軍)はぜひ早めの処置を All rights reserved.
inserted by FC2 system